「脱サラして、自由に生きていきたい」と考える人は、非常に多いでしょう。
誰しもが、脱サラ後の自由な生活に思いを馳せたことがあるはずです。
実際、うまくすればサラリーマン時代よりもはるかに自由で、経済的にも恵まれた生活を楽しめるでしょう。
もしかしたら、何千万、何億円の収入が得られるようになるかもしれません。
しかし、一方で脱サラに失敗してしまう人も大勢います。
脱サラの成功率は6%程度とも言われ、決してイージーな選択肢ではないのです。
脱サラすることを志すのは、決して悪いことではありません。
しかし脱サラに失敗したら、それ相応のダメージがあり、一生悔やんでも悔みきれない後悔が残るでしょう。

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目次
脱サラに失敗するとどうなるの?

まず、脱サラに失敗すると何が起こるのか考えてみましょう。
結論から言うと、背筋が凍るような悲惨な事態が、いくらでも起こり得ます。
生活が苦しくなる
まず、生活が苦しくなる側面は否めません。
脱サラに失敗すると、大抵場合は収入が大きく低減されます。
間違いなく、今よりも余裕がない生活を送ることになるでしょう。
サラリーマン時代なら払えていた住宅ローンや子供の教育費も、今まで以上に重くのしかかるでしょう。
- 旅行
- レジャー
- 趣味に費やしていた時間とお金
なども、大半失うこととなるはずです。
住む場所や自動車などを手放すケースもあり、とにかく胸がつまされるような現実がいくらでも想定できます。
脱サラに失敗すれば、今まででは考えられないほど貧しい生活を送ることになるのは間違いありません。
家族との関係が悪くなる
家族がいる場合、関係性も悪化するでしょう。
特に夫婦間での関係は、大変険悪なものとなります。
生活が苦しくなって心の余裕を失えば、お互い攻撃的になるのは致し方ありません。
サラリーマン時代に関係が良好だったとしても、例外ではないでしょう。
恐らく「なぜ、脱サラなんてしたのか」と、今更どうしようもないことで争うシーンが出てくるはずです。
再就職が難しい
さらに、再就職が難しくなる側面もあるでしょう。
脱サラに失敗したとなれば、恐らく年齢は30代から40代に達しているケースが大半です。
しかし、知ってのとおり30代以上が必要とされる就職先は、20代のそれと比較して大変限られています。
100社受けても採用してもらえないといったケースも、決して珍しい話ではありません。
また、「脱サラに失敗している」ことから能力の有無を疑われることも、再就職を難しくしています。
自己破産の可能性も…
最悪の場合、自己破産を選択しなければいけなくなるかもしれません。
脱サラに失敗した場合、恐らく
- 銀行借入
- 住宅ローンの返済
などが苦しくなるはずです。
しかし、借入やローンは、「事業が成功するか、予定どおり給料をもらえる」ことを前提として発生しているもの。
脱サラに失敗して十分な収入を得られないのであれば、返済できるはずもありません。

脱サラに失敗して後悔すること5選

脱サラは、成功さえすれば誰もが羨む生活を送れるものです。
しかし、大半の脱サラは失敗に終わり、一生悔やんでも悔やみ切れない後悔を残しています。
開業費用が膨大
まず、膨大な開業費用がかかる点が挙げられます。
何のビジネスを始めるにしても、大抵は多額の資金が必要です。
多くの人は、事前にいくら開業費用があるか、確認した上で脱サラしているでしょう。
しかし、いくら確認しても予想外の出費はつきものです。
実際に脱サラしてから、予想を上回る多額の開業費用がかかると判明して、ビジネスを始める前から失敗している人もいます。
収入が不安定である
また、収入が不安定であることに後悔を覚えるケースもあります。
サラリーマンとして働いている時代は、多少の上下はありこそすれ、毎月決まった給料が支払われました。
- ボーナス
- インセンティブ
- 各種手当
などを受け取れるケースもあるでしょう。
しかし脱サラに失敗すれば、収入は業績に依存するので不安定化します。
結果を出さなければ収入が得られないプレッシャーと戦うことになり、後悔するケースは後を絶ちません。
社会保証がない
当然ながら、脱サラすれば、サラリーマン時代にあった社会保障の大半は受けられなくなります。
具体的には、
- 雇用保険
- 労災保険
などが該当します。
そのほかにも、
- 健康保険
- 厚生年金
などが全額自己負担となる点にも注意しなければいけません。
脱サラが失敗するか成功するか以前に、社会保障の面において、個人事業主は非常に弱い立場です。
人を雇うのが大変
脱サラをするなら、自身が経営者となって「人を雇う」ようになります。
しかし、人を雇うことは非常に難しいものです。
この難しさは、大きく分けて3つ存在します。
1つ目は、そもそも「希望者を集めるのが大変」なこと。
大勢が安定した会社で働きたいと考えている中、スタートアップの小さな会社に人を集めるのは簡単ではありません。
2つ目は、「優秀な人材を採用するのが大変」なこと。
履歴書や面接だけで人材のポテンシャルを見抜くには、相当な経験やセンスが必要です。
3つ目は、「雇った人間と良好な関係を築くのが大変」なこと。
自分達がそうだったように、上司や経営者は、部下や社員から厳しい目で見られています。
社会的な信頼がない
脱サラして何をするかにもよりますが、基本的に社会的な信用が取りづらい部分があります。
具体的には、
- クレジットカードが作れない
- 入居時に保証会社への加入を条件づけられる
などの不便が考えられるでしょう。

脱サラが失敗する原因とは?

脱サラに失敗する人は、共通した原因を持っています。
もし脱サラを考えているなら、自分自身が以下のような側面を持っていないかチェックしてみましょう。
自分の力を過信しすぎていた
第一に、自分の力への過信が挙げられます。
「俺なら脱サラしても失敗しない」と考えている人は、要注意です。
また、準備不足も失敗の原因と言えるでしょう。
「俺ならできる」と早合点してしまい、結果として脱サラに失敗するケースは非常に多いものです。
仮にサラリーマンとしてうまくやれていたとしても、経営者や自営業者としての素養が担保されるわけではありません。
そしてサラリーマンとして働いている場合、
- 周囲の人間
- 会社の教育
- ブランドや実績
などに助けられている側面は多々あります。
しかし、それらを「自分自身の能力や素養」として勘違いするケースが、とにかく多いのです。
準備が足りなかった
さらに、準備が足りていないのも、脱サラを失敗させる要因です。
脱サラするためには、何をするにもさまざまな準備が求められます。
今から始めるビジネスの勝算を確保するのも、準備として定義づけられるでしょう。
しかし、大抵の人は不十分な状態で準備を完了してしまいます。
たとえば
- 集客経路を考えていない
- 人員募集ができていない
といったことですね。
これが後々に響いてきて、最終的には脱サラを失敗してしまうのです。
勉強不足だった
さらに、勉強不足が響くケースもあります。
脱サラしてビジネスを始める場合、勉強しておくべきことは山積みです。
- 会社法
- 業界研究
- 市場調査
- マネジメント
など学ぶべきことは枚挙に暇がありません。
しかし、必要なことを過不足なく学んでいる人はごく少数です。
結果として既に勉強を終えている先行者に打ち勝てず、脱サラが失敗するわけですね。
資金が足りなかった
資金が足りなくなって、脱サラに失敗するケースもあります。
いわゆる「資金ショート」ですね。
特に手持ちの資金が少ない創業期は、大抵資金ショートの危険がついて回ります。
資金ショートを改善しようとして、借金するケースも少なくありません。
しかしそれでも根本的な解決には至らず、借金だけを増やすこともあります。
運がなかった
少しアバウトな話ですが、「運がなかった」から失敗している人もいます。
自分ではどうしようもない出来事があって、脱サラに失敗するケースは少なくありません。
たとえば、飲食店開業のため、テナントを取得したとします。
さらに、調理器具を入れて、客席やレイアウトも完成し、あとはオープンするだけという状況を考えてみましょう。
しかし、その直前で新型コロナウイルス騒動が発生したら、当然ながら大きな影響を受けるはずです。
オープンしても、予測していた客足は取れず、そもそもオープンできないケースも考えられます。

脱サラに失敗しないために

やはり、脱サラして成功させるには、さまざまな課題があります。
そして課題をクリアできず、脱サラに失敗する人は決して少なくありません。
- 一家離散
- 自己破産
など、悲惨な末路を辿る人もいます。
それでも、「自分は脱サラしたい」と考えている人も多いでしょう。
脱サラとその先の成功を見据えて、努力するのは悪いことではありません。
しかし、以下のような「脱サラに失敗しないため」のポイントはおさえておきましょう。
家族を含めて事前にしっかり話し合う
脱サラをする前に、家族や親戚とはしっかりと話し合っておきましょう。
そして、自分のビジョンを話しておいて、同意してもらう必要があります。
自分のビジョンに同意してもらえるのであれば、家族も応援してくれるようになります。
そして何かが起こったときも、同意している以上は家庭内不和につながる可能性も低くなるはずです。
また、家族から同意を得られたビジョンは、ある程度客観的に見ても問題が少ないと言えるでしょう。
つまり家族に認めてもらうためにビジョンをブラッシュアップすることが、脱サラ後に失敗しないだけの計画を作るうえで役立つわけです。
準備と計画をしっかり立てる
当然ながら、準備と計画はしっかり立てるようにしましょう。
先ほども触れましたが、準備や計画が甘く、脱サラに失敗する人は決して少なくありません。
たっぷりと時間をかけて、妥協のない準備と計画を実施しましょう。
何が準備と計画として必要なのかは、脱サラ後に行うビジネスごとで異なります。
ただし、収益と支出のバランスが健全であることは、すべてのビジネスで共通です。
まずはこのバランスが、現実的に保たれる算段を立てましょう。
そのうえで、自分が取り組む特定のビジネスに必要な準備と計画をおこないます。
この場合も、あらゆる手段を用いてできる限り万全に近い準備と計画を練りたいところです。
準備と計画で妥協していなければ、脱サラで失敗する可能性は大きく低減できます。
撤退するラインを考えて置く
とはいえ、いくら準備と計画を練っていても、思い通りに行かない事はあります。
むしろ、思い通りに行かない事の方が多いでしょう。
そういったことを想定し、撤退ラインは設けておく必要があります。
撤退ラインとは、「脱サラを断念する条件」のことです。
たとえば、
- ○年までの間に黒字転換できなければ、事業をやめる
- もし○万円を投下しても利益が出ないなら撤退する
- 資産額が○万円を下回った場合、再就職活動に切り替える
といったものが考えられます。
撤退ラインを敷いていることで、「どうしようもない状態」にハマりづらくなるわけです。
撤退ラインを迎えたこと自体は喜ぶべきではありませんが、少なくとも「脱サラで再起不能な失敗をする」ケースは避けられます。
まとめ
多くのサラリーマンが、「脱サラして、会社に依存せず生きていきたい」と考えているでしょう。
今現在で脱サラを考えていない人でも、1回や2回は頭の中で想像したことがあるかもしれません。
たしかに、脱サラして自営業者や経営者として成功すれば、素晴らしい生活を手に入れられます。
もしかしたら、年収何千万、何億円という収入が得られるかもしれません。
そうではなくとも、「会社で働くことのストレスから解放される」だけでも価値があるでしょう。
しかし、脱サラは失敗の可能性が高い選択肢です。
そして、失敗してしまった時のリスクも非常に大きいと言わざるを得ません。

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